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国立能楽堂能楽鑑賞教室 [お仕事]

今年も国立能楽堂の能楽鑑賞教室パンフレットにマンガを描かせていただきました。
……っても、演目は『殺生石』&『柿山伏』と、どちらも以前描かせてもらったものです。ものなんですが、今回は『柿山伏』を演じる流派が違うために内容が一部が変わるので、『柿山伏』だけ描き直しました。

このパンフの能楽マンガは、演じられるお能のあらすじを4ページのマンガに描きおこすもので(狂言は2ページ)、毎年描かせていただいてもう11年目なんですが、毎年楽しみにしています。
今年はお能の描き下しがなくて残念〜。

先日、NHK教育で『海士』放送してまして、もし鑑賞教室の演目がこれになって、この内容を4ページでまとめろと言われたら涙でちゃうかもな〜と思いながら観ていました。でも実は毎年「この内容を4ページなんてムリ!」と悲鳴をあげているのです。
きゅうきゅうのコマ数でなんとかまとめてますが、本当は16Pは欲しいところです。パンフがマンガだけになっちまいますがw

たった4Pなんですが、お能には思い入れがあるので手間だけはかかっています。
まずコンテをたてる前にその演目をビデオで見ます。知ってる演目でももう一度観ます。次に解説書を読んで、背景を詳しく理解します。それから謡本をひととおり謡ってみます。
…最後のはいらん気もしますが、謡うとなんとなく、地味なシーンだけどこの凝った節回しからしてここはキモっぽい…とか、わかる気がします。気のせいかな。そうかもしれん。

その後、視覚的な資料を集めて(この頃は平安時代の資料が増えて助かります〜)、4ページて!大ゴマとれへん!とのたうちながらコンテをたてます。
趣旨はあくまでも、これから舞台で演じられる内容を知っておくためのあらすじ紹介ですから、このマンガに私のオリジナリティは極力出しません。まあ、たった4Pではあらすじ以上のことはできないので無理無理。
とはいえキャラクターを描く段階で、どうしても自分のシュミが入っちゃうのは否めません。爺ばっかじゃ読んでもつまらんだろうと若く描いたり〜。でもその際も一応、国立能楽堂の担当の方と相談してます。あくまでも舞台第一。マンガと違うじゃんと言われてはなりませぬ。もし違ったらマンガ「が」違うのです。

こうしてできた渾身のコンテをマンガにして、印刷されたのがコレ。

nou.jpg

できあがったものを自分で読んでしみじみ思いますが、舞台って凄いですね。
内容のわかりやすさなら私のマンガのほうが勝ってますが、どうしても感動を伝えられない。多分16Pもらっても、160Pあっても、舞台で演じられるお能は超えられないだろうな。

国立能楽堂の能楽鑑賞教室は学校の生徒さん向けに開催されてるものですが、一般の人も見に行けます(席がない時は学生優先です〜)。
チケットは安いし、演目数は少ないですが開演前に解説を聴けるし、演者も決して手抜きではないというか、そこはさすが国立能楽堂、けっこう大物が演じてくれますので見応えある企画です。

今年は6/21〜25に開催。
もうチケットは発売しているようなので、興味のある方はぜひどうぞ。
国立能楽堂能楽鑑賞教室
コメント(2) 

コメント 2

まる

素敵な仕事をされているんですね。
実は能はまったく観た事がありません。ひたすら歌舞伎専門です。でも、成田氏の花花を読んで興味を持ちつつあったところで、あらすじ漫画が楽しめるとなるともう行くしかない!と思ってしまうのですが…。最近腰が一段と重いので、確約はできません。(ごめんなさい)
行けたら、感想などまた書き込みに来ますね。
by まる (2010-06-07 02:53) 

sakuno

歌舞伎も素晴らしいですよね!
毎年、年末の南座に行きたいなあと思ってます。思ってるんですが、やっぱり腰が重くて…w
お能は歌舞伎とかぶる演目もたくさんありますから、ぜひ見てみて下さいー。
by sakuno (2010-07-01 10:05) 

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